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腰痛の解説 あの痛みはなんなのか?



急にくるギックリ腰とか何年たっても治らない慢性的な腰痛ってツライですよね?

痛みで気が散るし、

イライラして周りの人に当たっちゃったりして。

今日は腰痛について解説してみたいと思います。


【腰痛には4つの段階があります】


筋肉の緊張。筋肉の損傷。関節の異常。神経の圧迫です。

多くの腰痛の始まりは筋肉の緊張から始まります。

筋肉が緊張して股関節や腰周りの運動が制限され本来動くはずの関節が十分に動けなくなってきます。


しかしそれはまだ痛みになる前の細かな異常なので症状としては現れてないこともあります。

こういった筋肉の緊張による関節の動きの異常を放っておくと、ふとした時に筋肉が傷ついたり(いわゆるギックリ腰)、慢性化すると関節に変形(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)を発症していきます。



この最初の筋肉の微細な緊張に気をつければ、大きな腰痛や急激なぎっくり腰のような症状を未然に防げます。痛みを事前にケアできると安心ですよね。


【どの筋肉の緊張が問題なのでしょうか?】

腰椎と言う腰の骨から太ももの内側につく大腰筋と言う筋肉があります。

(図参照)

これは腿を少し持ち上げるときの筋肉なのですが、大きな筋肉の割には作動する関節の幅はとても小さいのです。


腰の位置を安定させる役目もあるからです。


大きな大腰筋が緊張し始めると、お腹と太ももの距離が近づいてくる力が働き始めます。

すると腰を伸ばす(緊張した筋肉はストレッチすると痛む)ときに痛みがあります。

朝起きるときに腰が伸びないとか痛みを感じたりしませんか?

あれです。


こういった症状がなくても頻繁に腰の痛みを感じる人は大腰筋の緊張が原因かもしれません。

当院では、この腰痛の始まりとも言える大腰筋の緊張を鍼灸治療や整体術で解消していきます。緊張の度合いが大きいほど治療効果ははっきり感じられますが、慢性的に緊張の癖がついている場合は治療をしてもまた緊張状態に戻っていくことがあるので何回かの通院が必要になることがあります。


【どんな治療をするのか?】

大腰筋は体の深いところにある筋肉(コアマッスル)なので、うつぶせで腰からの鍼では届かないことがあります。そういった場合は横向きに寝ていただいて脇腹から少し鍼をすることによって大腰筋の緊張を解消していきます。そして筋肉はたわませることによって筋紡錘(筋肉の感覚センサー)が刺激され緩まっていくので太ももを持ち上げてお腹に近づけて筋紡錘にアプローチします。


どちらも刺激の強いことはしません。


【治療期間の目安】

腰が伸ばせないといった大腰筋のみの症状であれば一回で治るでしょう。


しかし、ぎっくり腰のような急性期腰痛では大腰筋の緊張を緩めると同時に傷ついた筋膜や筋繊維の修復が必要なので3回ほど治療にかかります。


そして慢性的な緊張状態が続いて腰椎の変形やヘルニア椎間板狭窄症など関節の異常がある場合は4ヶ月ほど治療期間が必要となる時があります。


整形外科では腰椎の変形は手術の対象になりますが、鍼灸治療では治療することによって痛みを軽減していくことが可能です。

手術は怖いですもんね、一度ご相談くださいね。鍼灸と解剖学があなたの力になります。


【最後に】

腰痛は生活を億劫にさせてしまいます。定期的に大腰筋のコンディションを確認することで腰痛への不安はなくなり、どんな動作も安心して行うことができます。



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