【触れる力】タッピングとスキンタッチが心と体に与える癒しの効果
- yudoniigata
- 5月13日
- 読了時間: 3分

私たちは「触れる」「軽くたたく」「なでる」といったごく自然な身体動作の中に、実は驚くほどの心身への癒しの力を秘めています。
最近注目されているのが、「タッピング」や「スキンタッチ」といった軽い皮膚刺激を使ったセルフケアです。これらは、単なるリラクゼーションではなく、脳や自律神経、ホルモン、免疫系に影響を与える科学的な裏付けも出てきています。
✋ タッピングとは?脳に「安全」を伝えるセルフケア
タッピングとは、顔や体の特定のポイントを指先で軽くトントンとたたくように刺激する手法です。心理療法のひとつである「EFT(感情解放テクニック)」では、感情の安定やストレスの緩和を目的に用いられています。
🔍 タッピングが脳にもたらす主な効果:
扁桃体の興奮を抑える(不安や恐怖に関係する脳領域)
自律神経のバランスを整える(交感神経の過緊張を鎮め、副交感神経を優位に)
「身体が安全だ」と脳が感じることで、安心感・リラックス感が生まれる
つまり、タッピングは「体から脳へ」安心のメッセージを送る行為なのです。
🌿 スキンタッチとは?皮膚から始まる“癒しのスイッチ”
スキンタッチとは、赤ちゃんや子どもへの優しいなでさすりや軽い刺激を指し、近年では発達支援や情緒安定のためのケアとしても広がっています。
スキンタッチによる影響:
オキシトシン(安心・愛着ホルモン)の分泌促進
副交感神経が優位になり、リラックスモードへ
身体の緊張がゆるみ、痛みや不安が軽減されることも
子どもだけでなく、大人にも十分に有効。スキンケアやセルフマッサージもスキンタッチの一種です。
🧠 スキンチップの存在 〜「皮膚は外にある脳」〜
人間の皮膚には、膨大な数の感覚受容体(温度、触覚、痛覚など)があり、脳と密接に連携しています。このことから、皮膚はしばしば「第2の脳」あるいは「外にある脳」とも呼ばれます。
皮膚からの刺激が迷走神経を通じて、直接脳幹や自律神経中枢に届く
軽いタッチや刺激が、精神の落ち着き、ホルモン分泌、免疫系の調整に働く
タッピングやスキンタッチは、皮膚から心をなだめる“最短ルート”なのです。
🤲 タッピングとスキンタッチの共通点・違い
項目 | タッピング | スキンタッチ |
方法 | 特定のポイントを軽く叩く | やさしくなでる、さする |
目的 | 不安・ストレス解消、感情の安定 | 愛着形成、安心感、情緒安定 |
主な作用 | 扁桃体を鎮める、自律神経調整 | オキシトシン分泌、心身リラックス |
応用 | EFT、セルフケア、トラウマ療法 | 発達支援、親子ケア、介護・看護など |
🧘♀️ 心と体の両方に効くケアとして取り入れるには?
朝や寝る前に軽く顔や胸元をタッピング → 緊張をリセット
ストレスを感じた時に腕や手の甲をなでてみる → 自律神経を落ち着ける
子どもと過ごすときにスキンタッチ的な触れ合い → 愛着や信頼感を育む
📝 まとめ
「触れること」は、最も原始的でありながら、最も深い癒しの力を持っています。
タッピングは、脳に「今は安全」と知らせて心を落ち着かせる手法
スキンタッチは、皮膚から「愛されている・守られている」と感じさせる手段
どちらも皮膚を介して脳と心に働きかける、科学に裏打ちされたメンタルケア法です
日常の中に、ほんの数分でも「触れる時間」を意識的に取り入れるだけで、心の揺れを和らげ、身体のリズムも整っていきます。
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