気とは?
- yudoniigata
- 8 時間前
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◆ 気とは?(一言で)
生命活動を動かすエネルギー。体をめぐる“いのちの電気”のようなもの。
東洋医学では、血(けつ)や水(すい)と並んで「気」は体をつくる三大要素のひとつです。
◆ 気の役割(5つの基本作用)
気はただの「元気」ではありません。体を動かすための多機能エネルギーです。
① 推動作用(すいどう)|動かす力
血を巡らせる
消化を進める
呼吸を助ける
排便・排尿を押し出す
→ 気が弱ると「だるい・むくむ・便秘・息が浅い」。
② 温煦作用(おんく)|体を温める力
手足が冷えないようにする
消化酵素を働かせる
体温を保つ
→ 気が弱いと「冷え」になりやすい。
③ 防御作用(ぼうぎょ)|外邪から守る力
風邪をひきにくくする
湿気・寒さから体を守る
→ 気が弱ると「風邪をひきやすい」「寒さに弱い」。
④ 固摂作用(こせつ)|もれないようにする力
汗を必要以上にかかせない
血がもれないようにする
尿や便を適切に保つ
→ お漏らし、出血傾向、汗が止まらないのは“気の不足”のサイン。
⑤ 気化作用(きか)|形を変えて動かす力
水分を尿に変える
食べ物を栄養に変換
血と水を巡らせる
体温調整
→ 消化不良・むくみ・痰湿は、気化が弱いと起こる。
◆ 「気」はどこで作られる?
主に3つのルートがあります。
飲食物(特に胃腸=脾胃) → 栄養から気を作る(後天の気)
空気(肺) → 呼吸によって気が作られる
先天的な生命力(腎) → 生まれつきの体力の源
この3つが合わさって、毎日の生命エネルギーになります。
◆ 気が不足するとどうなる?(気虚)
典型的な症状はこちら:
疲れやすい
午後にだるくなる
声が弱い
午後にむくむ
食後眠い
息が浅い
冷え
風邪をひきやすい
◆ 気が滞るとどうなる?(気滞)
エネルギーがうまく流れない状態。
イライラ
胸や脇が張る
ため息が多い
PMSが強い
食欲の波が激しい
◆ 気は“見えないけど、確かに存在するもの”
西洋医学のように数値では見えませんが、実際には呼吸、血流、筋肉の動き、消化、代謝、体温、免疫…あらゆる生命活動として姿を現しています。
気=「身体のあらゆる働きをまとめた“生命エネルギーの総称”」
と考えると、とても理解しやすくなります。



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