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気とは?



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◆ 気とは?(一言で)

生命活動を動かすエネルギー。体をめぐる“いのちの電気”のようなもの。

東洋医学では、血(けつ)や水(すい)と並んで「気」は体をつくる三大要素のひとつです。



◆ 気の役割(5つの基本作用)

気はただの「元気」ではありません。体を動かすための多機能エネルギーです。

① 推動作用(すいどう)|動かす力

  • 血を巡らせる

  • 消化を進める

  • 呼吸を助ける

  • 排便・排尿を押し出す

→ 気が弱ると「だるい・むくむ・便秘・息が浅い」。

② 温煦作用(おんく)|体を温める力

  • 手足が冷えないようにする

  • 消化酵素を働かせる

  • 体温を保つ

→ 気が弱いと「冷え」になりやすい。

③ 防御作用(ぼうぎょ)|外邪から守る力

  • 風邪をひきにくくする

  • 湿気・寒さから体を守る

→ 気が弱ると「風邪をひきやすい」「寒さに弱い」。

④ 固摂作用(こせつ)|もれないようにする力

  • 汗を必要以上にかかせない

  • 血がもれないようにする

  • 尿や便を適切に保つ

→ お漏らし、出血傾向、汗が止まらないのは“気の不足”のサイン。

⑤ 気化作用(きか)|形を変えて動かす力

  • 水分を尿に変える

  • 食べ物を栄養に変換

  • 血と水を巡らせる

  • 体温調整

→ 消化不良・むくみ・痰湿は、気化が弱いと起こる。


◆ 「気」はどこで作られる?

主に3つのルートがあります。

  1. 飲食物(特に胃腸=脾胃) → 栄養から気を作る(後天の気)

  2. 空気(肺) → 呼吸によって気が作られる

  3. 先天的な生命力(腎) → 生まれつきの体力の源

この3つが合わさって、毎日の生命エネルギーになります。


◆ 気が不足するとどうなる?(気虚)

典型的な症状はこちら:

  • 疲れやすい

  • 午後にだるくなる

  • 声が弱い

  • 午後にむくむ

  • 食後眠い

  • 息が浅い

  • 冷え

  • 風邪をひきやすい


◆ 気が滞るとどうなる?(気滞)

エネルギーがうまく流れない状態。

  • イライラ

  • 胸や脇が張る

  • ため息が多い

  • PMSが強い

  • 食欲の波が激しい


◆ 気は“見えないけど、確かに存在するもの”

西洋医学のように数値では見えませんが、実際には呼吸、血流、筋肉の動き、消化、代謝、体温、免疫…あらゆる生命活動として姿を現しています。

気=「身体のあらゆる働きをまとめた“生命エネルギーの総称”」

と考えると、とても理解しやすくなります。

 
 
 

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