やさしくわかる脈診(みゃくしん)|東洋医学の“脈でわかる体調サイン”
- yudoniigata
- 12 時間前
- 読了時間: 2分
「手首の脈だけで、そんなにわかるの?」鍼灸院でよく聞かれる質問です。
東洋医学の脈診(みゃくしん)は、脈の強さ・速さ・リズム・深さを手指で感じ取り、体のバランスを読む方法です。
むずかしそうに聞こえますが、実はとても“感覚的”で、人の体調が正直に表れる部分なのです。
◆ 脈で何がわかるの?
脈には、その人の
元気の量(=エネルギー)
冷え・熱の偏り
水分バランス
ストレス状態が表れます。
西洋医学では心拍を測るものですが、東洋医学では“体の声を聞くツール”のような存在です。
◆ よくある脈のタイプと、対応する体のサイン
専門用語はわかりやすく言い換えてみました。
① 脈が弱い・細い → エネルギー不足タイプ
すぐ疲れる
朝がつらい
冷えやすい
胃腸が弱い
→ いわゆる「気虚(ききょ)」タイプ。
② 脈が速い → 熱がこもっているタイプ
のぼせ
ほてり
イライラ
口が渇く
→ 更年期の方にも多いパターン。
③ 脈がゆっくり → 冷えタイプ
お腹・足が冷える
むくみ
朝起きにくい
→ 代謝が落ちているサイン。
④ 脈がベタッと湿った感じ → 水分トラブル
身体が重だるい
むくみ
頭が重い
胃がつかえる
→ “痰湿(たんしつ)”と呼ばれる状態。
⑤ 脈がゴロゴロ転がる感じ → 痰が多いサイン
痰がからむ
鼻づまり
めまい
→ 特徴的なので、診るとすぐわかります。
◆ どう役立つの?
脈を見ることで、「疲れの根っこはどこか?」「冷えと熱のバランスはどうか?」「胃腸は弱っていないか?」など、表面だけでは分からない“体の本音”がつかめます。
だから、同じ「肩こり」でも、脈の状態しだいで
温めるのか
冷やすのか
気を補うのか
水をさばくのか治し方が変わるのです。

◆ まとめ|脈は“体のナビゲーション”
脈診は難しい専門技術に見えますが、実は、体調の小さな変化に気づくための優しいバロメーターです。
「最近疲れやすいな」「なんとなく重だるい」
そんな時、あなたの脈にはすでにサインが出ています。鍼灸院で脈をみてもらうと、体が何を求めているのかが、ふっと分かるかもしれません。



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